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映画『ゲームの規則 〜4Kデジタルリマスター版〜』美しい映像で生まれ変わった、映画史に燦然と輝く不朽の名作。11月29日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開!

映画『ゲームの規則 〜4Kデジタルリマスター版〜』公式サイト
11月29日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開!
11月29日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開!
11月29日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開!
INTRO
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フランスの「カイエ・デュ・シネマ」誌で第3位(2008年)、イギリスの「サイト&サウンド」誌で第4位(2012年)など、オールタイム・ベストテンを選出すると必ず最上位にランクインし、トリュフォーが「これぞ映画狂のバイブル」と讃える『ゲームの規則』。フランスの巨匠ジャン・ルノワールの代表作にして世紀の問題作でありながら、そんな大仰な惹句をあざ笑うようなおおらかさ、身軽さ、陽気さをまとって、製作から90年近く経っても世界中の映画ファンに愛される傑作中の傑作が、4Kデジタルリマスターの美しい映像でよみがえる。
ミュッセの戯曲「マリアンヌの気まぐれ」から着想を得て、ある侯爵の別荘に集う人々の一夜の出来事を中心に繰り広げられる大騒動。ココ・シャネルの衣装に身を包んだブルジョワたちの享楽と喧噪、そしてインモラルな恋の駆け引き。時は1939年、第二次大戦へと傾倒していく欧州国家の体制や階級社会への批判、皮肉を込めた痛烈な風刺劇でありながら、暗い世相を吹き飛ばすエネルギーに満ち溢れた人間賛歌でもある本作。公開当初は製作費がオーバーしたこともあり、ルノワールの意に反し短縮版でお披露目された。しかし興行的に惨敗、さらにカットされた挙句、風俗を乱すとの理由で上映禁止の憂き目に遭う。その後空襲でネガが消失、文字通り<呪われた映画>として語られていたもののの、戦後、散逸していたフィルムが集められ1959年になって完全版の形で復元、1982年に我が国でもやっと公開された。そこからさらに40年以上が過ぎた今、きめ細かな修復作業によって、躍動する被写体や暗部のディティール、登場人物たちの些細な表情の変化までが鮮やかに浮かびあがり、観る者を狂乱のまっただ中へと誘い込む。スクリーンでこの“新作”と出会えるのはまさに至福の映像体験、2024年最大の事件と言えるだろう。
INTRO
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ラ・シュネイ侯爵の領地コリニエールで狩猟の集いが開催されることになった。侯爵と夫人のクリスチーヌが迎えるのは、大西洋を23時間で横断するという偉業を成し遂げたばかりの飛行士アンドレ、その友人にしてクリスチーヌのよき相談相手オクターヴ、侯爵の愛人ジュヌヴィエーヴをはじめ一癖も二癖もある者ばかり。アンドレとクリスチーヌが恋仲なのは社交界では周知の事実。ただでさえ波乱が予想されるものの、侯爵は来る者は拒まずの広い心の持ち主。狩猟から仮装パーティへと続く中、小間使い、彼女の夫の密猟監視員、さらには小間使いにちょっかいを出す密猟人まで加わって、それぞれの思惑はこんがらがり、とんでもない事態へと発展していく。
11月29日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開!
ジャン・ルノワールジャン・ルノワール
ジャン・ルノワール
1894年、パリのモンマルトルにて印象派絵画の巨匠オーギュスト・ルノワールの次男として生まれる。幼い頃に南仏へ移住、第一次世界大戦で負傷し療養生活を送る中、グリフィスやチャップリンらの作品に接し、映画に興味を抱く。20年に父の絵のモデルをしていたカトリーヌ・へスリングと結婚、24年にカトリーヌを主演に迎えた『水の娘』で監督デビュー。26年、同じくカトリーヌ主演作『女優ナナ』が高く評価されるも興行的に失敗。トーキー時代に入ると『素晴しき放浪者』(32)、『トニ』(35)、『ピクニック』(36)と傑作を連発、中でも37年の『大いなる幻影』は映画史に残るクラシックとして名高い。第二次大戦中は戦火を避けてアメリカへ移り、アカデミー賞監督賞候補となった『南部の人』(45)などを撮る。戦後はインドで自身初のカラー作品『河』(51)、イタリアで『黄金の馬車』(53)を手がけ、54年には『ゲームの規則』以来、15年ぶりにパリに戻って『フレンチ・カンカン』を発表。晩年は製作資金の調達もままならず、ビヴァリーヒルズの自宅で主に執筆活動を行っていたが、79年に逝去。ヌーヴェルヴァーグやイタリアン・ネオレアリズモにインスピレーションをもたらし、オーソン・ウェルズ、マーティン・スコセッシらからも敬愛されていた彼の作品は、後世に多大な影響を与え続けている。
11月29日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開!
山田宏一(映画評論家・翻訳家)
 文句なしに最高の監督による最高の映画だとフランソワ・トリュフォーのように手放しで絶讃したいところだが、その不思議な魅力を分析などしようとしたところで何を言っても見当違いになりそうだ。
 ジャン・ルノワール監督の『ゲームの規則』は、大戦前夜、第2次大戦が目前に迫っているときに、あられもなく色恋沙汰にうつつをぬかす上流社会の生態をいきいきと浮き浮きと楽しく描いて、不謹慎、不道徳きわまりない映画として上映中に監督自身が不本意ながら何度もハサミを入れて短縮せざるを得ず、あげくの果てには公開禁止になったという、いわくつきの呪われた名作である。世界中で愛され、称讃された反戦ヒューマニズム映画『大いなる幻影』の名匠が一転して非国民呼ばわりされるハメになったスキャンダラスな前科のある傑作なのである。
 大西洋横断飛行に成功した飛行士をラジオが取材する大騒ぎではじまるニュース映画のような夜の飛行場のシーン、「私は愛する女性のために飛んだのに、彼女は迎えに来てもくれなかった。とても悲しい」とインタビューに答える空の英雄。貴族の領地で狩場になっている森をぬって、大勢の勢子が木々をたたいて獲物を追い立て、逃げまどう野ウサギや飛び立つキジを容赦なく銃で射ち殺す上流階級の男女、ひきつったように悶えて死ぬ野ウサギ。貴族の別荘である城館の祭りと招待客。友情には厚いが自他ともに許すパラジット(寄生虫)の役をジャン・ルノワール自身が演じ、「人間、誰もが自分は正しいと思っていることがおそろしい」と映画そのもののテーマを要約するかのような名せりふを吐く。そして寸劇ではクマのぬいぐるみを着て大あばれ、あまりにもぴったりと身についてぬげなくなり、クマさん人形のようになって悪戦苦闘。幽霊の見えざる指がピアノを弾くように鍵盤が怪しく自動、骸骨のダンスのナンバーがはじまる。領主の貴重なコレクションとして紹介される人形たちが踊る巨大なオルゴール。領主と使用人たちのいくつかのカップルの恋愛、パートナーの交換、変装と仮面劇。誰もがはげしく動き回り、キャメラも広い城館のどこかで回りつづけ、動きがとどまることがない。嫉妬に狂った森番がピストルをふりまわしてパーティのさなかに走り回る。果てしなくつづくかにみえた追いかけっこの果てに、ついに殺人が起こるまでに至るのだが、めまぐるしく、あわただしく、どんちゃん騒ぎのような展開だ。悲劇的な結末も、すべては事故にすぎなかったのだと(「事故」を「運命」と言い換えてもいいのだといわんばかりの領主の口調で)あっさり、見事にかたづけられ、しめくくられるのだが…。
 映画史上の名作は、崇高なドタバタ芝居、とりとめもなく、つかみどころのない、プラトン的な「神のあやつる人形劇」なのである。
11月29日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開!
THEATERS
INTRO
公開日 地 域 劇場名
北海道
2月15日 札幌市 シアターキノ
東 北
近日公開 仙台市 フォーラム仙台
近日公開 山形市 フォーラム山形
関 東
11月29日 渋谷区 YEBISU GARDEN CINEMA
近日公開 横浜市 シネマリン
1月25日 川崎市 川崎市アートセンター
1月4日 柏市 キネマ旬報シアター
中部・北陸
近日公開 名古屋市 ナゴヤキネマ・ノイ
近日公開 金沢市 シネモンド
関 西
1月25日 大阪市 シネ・ヌーヴォ
1月10日 京都市 出町座
1月11日 神戸市 cinema KOBE
中国・四国
近日公開 広島市 横川シネマ
九州・沖縄
近日公開 福岡市 KBCシネマ
近日公開 熊本市 Denkikan
近日公開 宮崎市 宮崎キネマ館
1月11日 那覇市 桜坂劇場
11月29日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開!
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ジャン・ルノワール監督作品
“LA RÉGLE DU JEU”Fantaisie dramatique de JEAN RENOIR
avec NORA GRÉGOR PAULETTE DUBOST MILA PARÉLY MARCEL DALIO JULIEN CARETTE ROLAND TOUTAIN GASTON MODOT PIERRE MAGNIER et JEAN RENOIR
©1939, Les Grands Films Classiques

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